施術方針

待合室

 

 痛みがあるところに鍼を刺せば、痛みが消える・・・。 そう考えておられる方はとても多いです。

 ですが、現実的にはそんなに簡単に痛みが消えたり、体が治ったりするものではありません。


 例えば、頭の痛みひとつをとってみても、ただ風邪をひいて頭が痛くなっているのか、お酒を飲み過ぎて頭が痛くなっているのか、はたまた脳腫瘍が出来つつあって頭が痛くなっているのか・・・。

 原因が違えば、対処法も全く異なってきます。

 ですから、頭に鍼を刺せば、何でも治る・・・という話には、決してならないのです。


 そして、肩の痛みや腰の痛み・膝の痛み・・・といえども、全てがすべて、筋肉の使い過ぎなどから起きている筋肉痛、というわけでもありません。

 骨に異常が起きているのかも分かりませんし、筋肉や靭帯が損傷し、切れかかっているのかも分かりません。

 ですから、やっぱり筋肉を揉んだり、ほぐしたり、電気を流したりすれば、何でも治る・・・という簡単な話にも、残念ながらならないのです。

 当院では、の痛みがどういう原因で起きているのか、どうすればその問題が解決されていくのか・・・、それを調べていくことこそが、施術家として最も大切なことではないかと考え、日々施術にあたらせていただいております。


 「痛みや不調を、今すぐ治してほしい」というお気持ちは、痛いほどよく分かります。

 ですが、非現実的な、奇跡的な効果ばかりを追い求められるのではなく、少しでも健康な状態に近付いていくことが出来るよう、施術家と患者様が力を合わせ、二人三脚となって、治療リハビリケア養生・・・といったものを、コツコツと頑張っていくことこそが何より大切なことであり、それらは一見、遠回りに見えて、やっぱり避けては通れない、欠かすことの出来ないものなのではないかな、と思っております。


 骨は一瞬でくっつくことは出来ません。

 筋肉や靭帯・内臓も、何でもかんでも一瞬で元通りに・・・とは、なかなかならないのが現実なのではないでしょうか?

 皆様のお力に少しでもなれるよう、私自身最大限努力をさせていただきます。

 一緒に、心から健康と思える体作りを目指して参りませんか?

当院の施術法

開業祝い

 

 当院では、多くの治療院で一般的に行っておられる鍼灸施術とは異なる、東洋医学的な鍼灸施術を行っております。

 東洋医学的な鍼灸施術の特徴の一つが、「四診(ししん)」と呼ばれる検査法です。

 東洋医学では、脈を診たり、体全体を診たり・・・といったことを、とても大切に考えています。

 なぜなら、痛むところだけではなく、体全体を診ることでしか分からない情報も多々あるからです。


 異常が分かれば、治療は出来ます。異常が分からなければ、治療は出来ません。

 より質の高い施術を行うためには、より精度の高い検査が必要なのです。

 ご興味がお有りの方は、是非一度お越し下さい。

鍼灸施術について

芽

 

 鍼やお灸は、神経をマヒさせることによって、痛みを感じなくさせる施術法では決してありません。

 「痛み」は体に問題が起きておられるからこそ生じているのであって、「痛み」を治していくためには、体そのものを治していく以外に方法はありません。


 ・・・例えば、歯の痛みも、虫歯があるなら虫歯の治療をしなければ、歯の痛みは治りません。

 歯の神経に麻酔をしたり、神経自体を抜いてしまえば、歯の痛みはなくなるのかもしれませんが、それらをしたからと言って、虫歯自体が治るわけではありません。

 同様に、体の痛みも、何かしらの原因があって痛みが出ているわけですから、痛み止めを服薬したり、神経ブロック注射を打ったりしても、痛みは一時的に消えるのかも分かりませんが、問題そのものは何も解決されていないわけですから、痛みが再発したり、問題が悪化したりされることさえあるわけです。


 東洋医学における鍼灸施術は、鍼やお灸などを使って、血液やリンパ液などの循環を改善させ、その方本来の治癒力・免疫力が最大限発揮できるお体・状態に整えていくことで、痛みやお体の不調を回復させる施術法です。

 血液には、酸素やホルモン・白血球、血小板やタンパク質・カルシウム・・・といった、体を修復してくれる物質や栄養素の、その多くが流れています。

 血液の巡りを良くしていくことこそが、痛みや不調を改善していく上で、最も大切なことの一つとも言えます。

 当院では、神経そのものに鍼をしたり、傷付けたりするような施術は行っておりませんので、初めての方もご安心してお越し下さい。

参考