沖正弘先生

出雲大社

 

 ヨガの沖正弘先生(故人)は、「病気を治したい者は、自然治癒能力を高めること、原始能力を開発することが大切」と、説かれておられます。

 たとえば、日光や空気、水や森林浴など、出来るだけ自然に接するよう心掛けたり、自然食をしたり、可能な限り動いたり、深い呼吸をしたり・・・といった、自然に近づく努力をすることで、自然治癒能力が働き出し、異常状態も自然に治る、とおっしゃられています。

 私もおっしゃる通りではないかな、と痛感しております。

 人は、機械やロボットではなく、生物であり、生命です。太陽や水・空気といった、自然のエネルギーによって生かされている、生き物なのです。


 現在の世の中は、あまりにも不自然で人工的になり過ぎて、24時間365日、ボタン一つで汗もかかずに、好きなことが何でも出来る世の中になってしまいました。

 そうしたことが、人間が生まれながらに持っていた感覚や感性・能力を鈍らせてしまい、電気や機械などの便利が良いものに頼り過ぎるあまり、痛みや病気も、最新の薬や治療技術・治療理論があれば何でも治る、科学で解決できないものは何もない・・・かのように、今の人達は過信をし、思い込み過ぎてしまっているところがあるのではないでしょうか。

 ・・・が、実際は、すべての痛みや病気が、最新の科学や理論通りに治っているわけではないのが現実です。


 痛みや病気をどう考えて、どう受け止めるかという点は、とても大切なところだと思います。

 発熱や、下痢や嘔吐・吹き出物・・・といった、一見不快と感じる症状も、すべては細菌やウイルスや、体にとって不都合なものを排出するために起きているものです。すべてが体にとって、生きていくために必要な症状なのです。

 痛みや病気も、ただただ憎むべき存在にしか思えない時は、確かにあります。

 ですが、見方によっては、自然からかけ離れた生き方や無理がある生き方・体の使い方などを、少し見直した方が良いかも分かりませんよ、気を付けた方が良いですよ・・・と体が教えてくれている、シグナルでもあるのではないでしょうか?

 (個人個人の問題だけに限らず、社会全体にとっての問題かも分かりませんが・・・)