便秘について ②

ジョギング

 

 つまり、たかが「大便」のようで、やはり“良質”の「大便」が毎日きちんと排泄されていなければ、体にとって不要な成分が体内へ少しずつ蓄積されてしまったり、その結果、血液や体液にも不要な成分が増えていってしまうことで、さまざまな病気の原因につながっていくことも考えられるのです。

 それは、例えば糖尿病のように、血液の血糖値が上昇してしまうだけで、様々な症状が全身に現れてくるように、血液の状態というものは、健康ととても密接な関係にあるからです。


 正確には、便秘になることでただちに何かしらの病気を発症してしまう・・・という訳ではありません。「尿毒症」のように、生死にかかわる症状が、すぐすぐ生じる訳ではないのです。

 それが逆に、「たかが便秘」と考えられやすい点でもあると思うのです。


 ・・・しかし、「宿便」という体内に滞っている便が、様々な病気の原因になっているのでは?と、考えておられるお医者様も実際にいらっしゃる訳です。

 例えば、便秘の方は癌や脳梗塞・心筋梗塞といったものの発症リスクが、通常の方よりも高い、という研究データさえあるようです。

 また、東洋医学では、大腸と肺や皮膚には関連性がある、とも考えています。

 花粉症やアトピー性皮膚炎・ニキビや吹き出物など、原因が案外肺や呼吸器、皮膚などにあるのではなく、大腸の腸内環境の悪さにあるのでは?という患者様も、少なくないように私は思っています。


 皆様も、「たかが便秘」「便秘は以前から・・・」などとタカをくくらず、特に薬を飲み始めてから便秘になった・・・と言われる方は、排泄がきちんと改善されるよう、薬の量や種類を減らしてみられたり、食事や運動を今一度見直されたりすることを、お勧めしたいと思います。

 「おしっこ」「うんち」は、内臓の状態・血液の状態が、健康な状態にあるかどうかのバロメーターとなります。

 きれいな空気を吸って、きれいな水を飲み、きれいな食べ物を口にして、そして良質の「おしっこ」「うんち」を排泄していく・・・。

 そういった、何でもないことのように思える、何気ないことの積み重ねこそが、どんなに難しい病気や痛みを抱えて苦しまれておられたとしても、先ずは一番に大切にすべきことであり、また健康な方々にとっても、病気の予防として大切にすべきことの一つと言えるのではないかな、と思っております。